2023牛久史談会フィールドワーク
「日本全図の本格的創始者・長久保 赤水 を訪ね高萩へ」
長久保赤水は、水戸藩侍講を務めたが、日本全図の本格的創始者として有名である。その地図は「赤水図」と呼ばれ、国内外で普及した。
赤水はこの地図を作るにあたって、新たに観測・測量をしたわけではない。渋川春海(1639-1715 初代天文方) の北極出地度数、これまでに書かれた絵地図、国郡図、海外の地図など膨大な資料を参考に、自身の『東奥紀行』(方位磁石を持参)・『長崎行役日記』での実体験や、多くの旅人から直接聞いた話も検討し、20年以上の歳月をかけて制作された。また、版行された日本地図として初めて緯線と方位線が記載された。
赤水の日本地図「赤水図」は幕府の認可を受け販売されると改訂5回を重ね、赤水図をもとに認可を受けた模倣版や無認可の海賊版が出されるほどであった。このように赤水図は明治時代まで日本地図の代名詞となり舶載されて海外にも残っているが、約40年後に作られた伊能忠敬 (1745-1818) の日本地図は精密であるがゆえに幕府の秘密とされ、すぐに人々の目にふれることはなかった。
赤水以前に、僧の行基の「行基図」、浮世絵師の石川流宣の「流宣図」があったが、絵地図的なもので、距離と方角が正確な赤水図に代わっていった。
伊能忠敬も全国を実測する際に、赤水図を携行していた。
【日時】10月6日(金)8時出発―17時帰還
牛久駅東口前広場集合
〇 高萩市歴史民俗資料館
〇 赤水像、赤水旧宅、墓所
〇 顕彰会、市教育委員会の解説予定
参加費 3千円(交通費、昼食代、保険料等含む)
お申込は事務局まで。先着順。
牛久史談会 ☏ 090-2327-6304 板宮